秋も深まり、めっきり寒くなりました。神戸の中心街から見える六甲の山々もカラフルに色づいて、街の木々も秋の色に変わります。
そんな街を通りぬけて、みはらしのよい高台までちょっとだけウォーキング。

生田川は車の川

阪急・春日野道駅の北側を走る国体道路は、黄色のイチョウ並木が続く。西へ歩いてくと生田川沿いの桜並木、赤茶色の葉っぱの色がなんともシック。
ところが生田川右岸には六甲山トンネルの出入り口があり、その周辺はとても交通量の多いところ。水が流れるように車が流れる。
川沿いには日中友好を願って天津から贈られた龍の彫刻「百龍嬉水(ひゃくりゅうきすい)」や中国風のあずまや「連翼亭(れんよくてい)」がある公園「親水広場」があります。
ベンチには何人かのおじいちゃんが腰かけてる。
でもせっかくの憩いの場所も、ほんとにひどい車の騒音の中。自動車が行き交うど真ん中に造るというのは、なんか形だけやんと感じるのは私だけかな。

元気な中学生たち


新神戸駅の裏の道を標識に沿って登ると、そこはもう自然のまま。
急な坂を歩いて、
雌滝(めんたき)、鼓滝、夫婦滝、雄滝(おんたき)の4つの滝から成る布引の滝へ行く。その途中で出会ったのが、制服姿の中学生たち。
「こんにちは!」と元気なあいさつ。
なんでも今日は校外学習だそう。
神戸市西区の長坂中学の生徒さんたちで、1年3組の男子2名に女子3名。最近は班ごとに行く先や内容も自分たちで決めるんやそうです。
ちなみにここへ来る前は、ポートアイランドにある「青少年科学館」へ行ってきたとか。
「すごくおもしろかった!」とやや興奮気味。その次がなんで滝?「滝に興味があったから!」なるほどね。
落差43mの雄滝(おんたき)を見て、男子たちは思わず「ウォーッ!」。そして
「あ〜、ここで弁当食べたらよかったのに〜、残念!」
その後はみんなプリント用紙になにやら熱心に書いていた。
先生が見てなくてもきちんと勉強してます。すぐにサボる私とはえらい違い。
滝の後は「王子動物園」に行くとか。パンダに興味があるのかな。
みんな元気ではきはき。布引の滝みたいに
「まっすぐ爽やか5人組」でした。

市場の活気

滝をすぎて「みはらし展望台」へ。ここから上には約150種のハーブを栽培展示している布引ハーブ園がある。
ハイキングにちょうどいいけど、今日は軽装なのでパス。徳光院の境内をぬけ、どんどん下へと歩きます。
風景はどんどん変わり、JRと阪急の高架下から国道2号線にぬける通りにあるのが、昔からある
大安亭(おおやすてい)という市場。
八百屋やさかな屋さんの他に、てんぷら屋、たこやき屋、韓国料理食材屋さんといろんなお店がある。
「いらっしゃい!まいど!」「今日ははげ(魚)がやすいよ」「これ、なんぼ?」
人とのかかわりがうすい時代に、お客さんと店の人との
声が飛び交う市場の風景は貴重。
「ここへ来て、このカニ買わんと帰ってどうすんのや!ネェちゃん!」迫力ある紀州水産のおっちゃんの声。
気がつくと、わたしは
動くカニがはいった袋を下げていた。

「春日野道」ホーム

神戸市の中央区には「春日野道」という駅がふたつある。
北側にあるのが阪急・春日野道駅。南側にあるのが阪神・春日野道駅。両駅とも上下線の線路に挟まれた「島式」のホームで、阪急は高架駅で阪神は地下駅。
阪急の駅はともかく、すごいのが阪神・春日野道駅です。
何がすごいって?それはホームの幅。
わずか2・6メートルしかなくて、
国内で一番狭いホームらしい。
特急が通過すると強い風が巻き起こり、乗客があわてて手すりにしがみついてる。あまりに危険すぎて皆が注意するせいか、ホームからの
転落事故は1件もないそう。
みんなものすごく緊張してるんやろね。
でも、この駅も2006年春には上下線それぞれに専用ホームができる予定。めずらしいホームがなくなるのは惜しいけど、安全第一!
きれいな葉っぱも落ち葉になって、秋から冬へと季節がうつる。車の洪水のすぐ後ろに、自然の景色がそのまま残り、少し歩けば人で賑わう市場に出会う。ほんとにこの街の中にはいろんな景色がある。
(2001.11.15ともこ記)
ウォーキングコース
兵庫県神戸市中央区
布引の滝から阪神春日野道へ
←歩けのページへ CC愛のページへ→