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兵庫県の宝塚市と伊丹市はおとなり同士。どちらも宅地開発で景色がどんどん変わってく。田んぼや畑もめっきり少なくなりました。 |
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美人(バラ)は大変 |
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伊丹市の北端が宝塚市の南端にとびだし、すっぽりはまった形になってる、そんな所にあるのが荒牧バラ園。
園内には広い芝生もあって、ちょうど幼稚園の合同遠足をしてた。子供たちも思いきり走ってころんで楽しそう。
花の名前を知らない人でもバラぐらいは知ってる。でもその種類となったらもう大変!この公園にあるだけでもなんと250種もある。
バラの季節は限られてるけど、春と秋にたっぷり2ヵ月ずつ楽しめます。
そうはいっても一つひとつの花の見ごろは短いもの。だって花は活きてるものね。
「去年は来るのが早すぎたし、反対に今年は遅かったわ」と残念がる二人組の奥さん。「ちょっと花が年増になってしもた」なるほどね。
美人も同じで美しさを保つのは大変。若さを保つのはもっと大変。
きれいな花を咲かすため、手入れの人たちも御苦労さま! |
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木接太夫(きつぎだゆう)がいっぱい |
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荒牧バラ園の近くは歩道にまでバラが植えられてて、道ゆく人も花を楽しめる。しばらく歩けば、そこはもう宝塚市。
橋谷池を右にみて、阪急「山本」駅の方向へ歩いていく。
この山本という地は日本三大植木産地のひとつです。今なら誰でも知ってる園芸の「接木(つぎき)」は安土桃山時代に坂上頼泰(さかうえよりやす)という人が発見。
それで、かの秀吉が「木接太夫」の号を与えたんやそう。なるほど、何でも最初に考えた人はすごいな。それで今の園芸の発展があるんやもんね。どんな人やったんかなァ?
花屋さんという職業も「木接太夫」のご先祖がなんと平安時代に始めたんだって。
花や木々を愛でる心は昔も今も変わらへん。
戦争で壊滅状態になった山本の園芸も、今は復活して現代の木接太夫がいっぱい。
山本地区には100軒もの花卉・園芸店が点在し、春と秋の植木市には多くの人が訪れる。
昔の「木接太夫」も喜んでるやろね。 |
| 沢池の鵜 |
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山本や中山寺周辺には池が多い。かつては農業用水の池やった。
20〜30年前は街中にも水田があったけど、今は数もうんと減り、放置されたままの池が多い。
農業用の役目は終えても、代わりの役目はきっとあるはず。フェンスで囲まれ、立ち入り禁止の札がかかった池はどこか寂しげ。
そんな中で整備されてるのが、山本駅近くにある「新池」と「沢池」。
阪神・淡路大震災のダメージを乗り越えて2000年に園芸振興施設「あいあいパーク」がオープン。新池の周りを防災公園も兼ねた公園にしている。
でも、木々が茂って涼しい木陰ができるまでは、当分時間がかかりそう。それだけ自然が根づくって大変。
整備された景色に少しよそよそしさを感じた私ってひねくれてる?
人工的な景色の中、ほっとさせてくれたのが沢池にいた2羽の鵜(う)。
ひっきりなしに水に潜っては、忘れた頃にポッと浮かんでくる。
「長いこと息が続くもんやね。感心するわ」とは通りがかりのおばちゃん。「やっぱり自然の生き物みたらホッとするねぇ」私だけやなかったね。 |
手入れをしないでほったらかしの荒れ放題、反対に手をかけ過ぎた人工的なもの、ほんとに自然な風景ってむずかしい。
自然に見えつつ実はじょうずに手を入れて、すごーく手間ひまかけてる、メイクでいうなら「ナチュラルメイク」。
昔の景色が消えてく中、せめてそんな景色にしてよ。と心から思いました。
(2002.7.1 ともこ記) |
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