やさしさに包まれて
2003年4月に新築
神戸市東灘区のAさんご夫婦(ご主人69才、奥さま43才)は二人暮し。阪神大震災と区画整理の関係で、2003年4月に家を建て替えました。
以前の家は、大正時代に建てられた町家ということで、すごく気にいっていたので残念でしたが、その家に使われていた欄間(らんま)などは新しい家にも利用し、雰囲気を残そうとしました。
それだけなら普通の建て替えだったのですが、新築の計画中にご主人が脳こうそくで倒れるというアクシデントが…。
万が一、後遺症が残った時のことを考慮して、急きょバリアフリーに重点を置いた家づくりをされました。闘病中のご主人を看つつ、設計士の方と何度も意見を戦わしたそうです。「家は住む人の為のもの。デザイン面と、機能面のギリギリの譲り合いでした。」と、奥さま。幸い、ご主人も心配されたような後遺症は起こらず、元気になられました。
医療だけではケアしきれないものがあると、看病中に勉強されたアロマテラピーとマッサージ。今では、プロとしていろんな方にも施術されています。兵庫県の木材をふんだんに使った室内は、木の香りで天然のアロマテラピー。隅々までやさしさが伝わるようなお家でした。
表玄関の大きな石垣は、以前の家そのまま。
表玄関とは別に段差なしの玄関があります。
緩やかなスロープで玄関へ入れます。駐車スペースには、こわした石垣の石を利用。
奥さまが料理教室をされていた1階の広い台所。大きな引き戸で部屋がわかれます。 台所と反対側。広々とした1階の部屋には段差がまったくありません。
玄関横のエレベーターで上がると、2階入り口にも段差がありません。
リビングの横の和室。上がり口には台と手すりが。
トイレの壁も取り外し可能で、隣の寝室とつながるようになっています。 トイレのドアは折り畳み式。 お風呂の壁と引き戸。これは取り外せるようにできています。
機能面かデザイン面かで取り付けるのを悩んだという手すり。結局つけてよかったそう。
建て替え前の家の建具をリサイクル。 1階の薪ストーブを燃やすと2階の床がほのかに暖かくなります。 高い吹き抜けの天井。木のぬくもりがつたわります。壁の欄間も前の家にあったもの。

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